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飲んだ - サントリー 円熟の旨み

近所のスーパーカスミで見つけたサントリークラフトビールです。
ここは大衆向けスーパーらしい発泡酒が主力の品揃えなのですが、たまーに珍しいビールが入るのでチェックしています。この「円熟の旨み」も結構売れてましたね。

サントリービール(株)は、限定醸造ビール「サントリー クラフトマンズ ビア 円熟の旨み」を、全国のイオングループの酒類取扱店(約3,500店舗)で、10月14日(火)から数量限定発売します。
濃色麦芽を一部使用するとともに、従来のビール※に比べて約3割長く熟成した“贅沢長期熟成”によりまろやかなコクと旨み、優しい口当たりを実現しました。
発売店舗:全国のイオングループ酒類取扱店(「イオン」「ダイエー」「マックスバリュ」「まいばすけっと」「イオンスーパーセンター」「イオンリカー」など)
(公式より引用)

なるほど、他のお店では見たことがなかったのはイオン系限定だからか。
調べたところ、クラフトマンズビアの第一弾には「ウイートラガー」タイプのビールだったそうですが、こちらは残念ながらノーチェックでした。

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濃色麦芽とは、乾燥を通常(80℃前後)より高い温度(120℃前後)ですることで焦がしを入れた麦芽のこと。糖化の働きは失われるものの、褐色やローストした香ばしい風味を引き出せます。本場ドイツのメルツェンには、黄金色のものも赤褐色のものもありますが、後者には濃色麦芽の他にウィーン麦芽を使った「ウィンナスタイル・ラガー」という、元々赤色を持った麦芽を使った褐色パターンもあります。さらに燻製の香りまで加えて最早ラオホになっているシュレンケラーのビールもあったり、どんどん味が複雑になってくるのですが、円熟の旨みにはそこまでロースト由来の味は無く我々に馴染み深いシンプルなラガーなので、目的の比重は着色に重きがあるのかもしれません。
そしてこれは公式による記述が見つからないのではっきりとは断言できませんが、ツイートでも少し触れているこの既視感から考えて使われている麦芽はプレモルと同じダイヤモンド麦芽なのではないでしょうか。
アフターのやや余韻の残る旨味は個性があるものの、すごく・・・プレモルっぽいです。安定の美味しさです。

あと、缶や公式リリースにはメルツェン=オクトーバーフェストビールという関係性の説明が頻繁に見られます。もういっそ「これがオクトーバーフェストビールだ」と何故言い切ってしまわなかったのか。いまいち意図が察しかねるビールでした。

商品名:円熟の旨み
原産国:日本
スタイル:メルツェン
原材料:麦芽、ホップ
アルコール分:5.5%
満足度:★★★