飲んだ - SZOT Rubia Al VAPOR

前回のSZOTのラガーがどうしても気になったので購入しました。こちらもラベルが可愛い。
通常のラガーより高温で発酵させているとのことで、普通とは外れた設定で醸造すると良くないとされる風味が出がちなのですが、いかほどのものか。
もちろんこちらも瓶内二次発酵です。

19世紀アメリカのスチームビールに着想を得た瓶内二次醗酵で造られるラガー。
通常のラガーより高温で醗酵させるため、苦味とパンチがあるドライな味わい。
（代理店資料より引用）

スチームとは、アメリカの禁酒法時代に生み出された特殊なスタイルのラガービールです。
エール並の高温（発酵温度15～25℃）で発酵させながら、下面発酵用のラガー酵母（発酵温度5～10℃）を使うというもの。ドイツの製法通りをカルフォルニアでやろうと思ったら、想定したよりもアメリカが気温が高かったもののでやむを得ずそのまま作った事に由来するとのことで、環境に適応するために偶然生まれたスタイルといったところか。（泡立ちが激しいことから「スチーム」と呼ばれるのかな？）
つまり、麦芽の甘味を十分に感じられながら後味はスッキリと長く引かない、まるでエールとラガーの中間点を取ったような味が期待できるということ。ドイツのボックも強い方でエールとラガーの中間点を取っていますが、こちらはそこまでアルコール度数が上がらないのでよりカジュアルに飲めますね。

スチームで有名なのは、やはり「アンカースチーム」でしょう。

最初に感じるのはたっぷりの麦の芳醇さだが、パンとは違う。なんだろ、もっとフレッシュで青臭い感じ。
ボディではぐいぐい引っ張る飲みごたえがあるのに、後味はドライに突き放される。嫌いじゃないわ。
ラガーとは思えないくらい華やかなのに、後口が軽いメリハリの良さは気持ちが良いです。
大変美味しい、のですがエール並にフルーティならばもっと複雑な味を期待してしまうのも欲張りでしょうか（笑

おいしゅうございました。

商品名：Rubia Al VAPOR
原産国：チリ
スタイル：ラガー
原材料：麦芽、ホップ
アルコール分：5%以上6%未満
満足度：★★★