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飲んだ - Cisk Export

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突然ですが「マルタ共和国」と聞いて何が思い浮かびますか?
バレッタ市街?騎士団?マルタ会談?
いやあすみません、聞いておきながらワタシは正直さっぱり何も思い浮かびません。
Googleマップで調べると、イタリアのちょっと沖にポツンと見える島国がそれ。うお、海路がシチリア島からのしか書かれていない。
食料自給率は20%(日本より低い)、水は豊富でないので飲み水をイタリアからの輸入に頼っているとのこと。ビール造りにはあまり有利な環境では無さそうですが…はてさて。



チスクプレミアムラガーは、南ヨーロッパの共和制国家であるマルタ共和国にてSimonds Farsons Cisk plcが約80年に渡り販売し続けているメインブランドの一つである「チスク・ラガー」より更に優れた品質を造る為に開発された、2002年のワールドビールカップで金賞を受賞、その他国際的な権威あるオーストラリア国際ビール賞を受賞する等、国際的な評価も高いプレミアムラガー。豊かな泡立ちで、芳醇なホップの香りと、上品な苦みが絶妙でのど越しも軽快で飲みやすいビールです。
(代理店資料より引用)

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色は淡いゴールド。やや穀物的な甘さが印象的で優しくフルーティ。最後にドライな締めくくり。
大変ドリンカブルな安定と信頼のジャブジャブ系。いいですね、ジャンクフードと相性ピッタリ。
なんとなく暖かな国で生まれたビールのイメージに近い気がします。
仕事帰りにバーで一杯引っ掛けて帰るのにピッタリのビールといったら、こういうビールですよ。

チスクには通常のラガーもあり、エクスポートは所謂プレミアムビールに位置します。地元ならばスーパーやレストランでも多く取り扱っており、町を歩けば沢山チスクの看板を見かける程メジャーなのだそうです。
イタリアのwikipediaによると、現在の醸造所のシモンズファーソンズが開業したのが1928年で、もうすぐ100年の歴史になります。ルソーが、「必要とあらばアイスランドの氷の中であろうと、マルタ島の焼けただれる岩壁の上であろうと、生き抜くことを彼に教えなければならない」といういかにこの国の環境が過酷だったかを言葉に残していますが、そんな資源に乏しい場所でかつ近代になってからもう既に周辺を超強豪に囲まれている中で醸造を始めるなんてことは一世一代のベンチャーだったに違いありません。

本当に世界の色々な場所にビールの物語は眠っているもんですね。


商品名:Cisk Export
原産国:マルタ共和国
スタイル:ペールラガー
原材料:麦芽、ホップ、コーン
アルコール分:5%
満足度:★★★