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キリンビール取手工場見学に行ってきました

茨城県取手市にあるキリンビアパーク取手へ工場見学に行ってきました。キリンビールさんは社会貢献の一環で、全国の工場で見学ツアーを実施されており、しかも無料で参加できます。

この日は、工場内見学に加えて技師さんによる酵母についての概要を講義をしてもらるというオプショナルツアーでした。

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敷地内に祀られる「麒麟稲荷」。
代表製品である一番搾りや氷結がお供えされていました。

 

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エントランスに入ってまず目に入るのが工場敷地内の模型。広さは26万平方メートル。創業当初は19万平方メートルと書いてあったので、2003年のリニューアル工事で広がったのかな?

 

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世界で一本目に作られたキリンビール瓶の展示。
最初はカタカナで「キリン」と刻印されていたようです。

 

 受付を済ませ、注意事項の説明を受けるといよいよ工場内に入ります。移動中の撮影が禁止となっていたので、写真はところどころだけになります。

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麦汁を糖化する工程の釜と糖化槽の展示。
煮た麦芽の一部を糖化釜に移してもろみにしてまた糖化槽に戻したりを、温度変化をコントロールしながら繰り返すという説明を聞く。

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奥には入れませんが、ガラスドアごしに実際に使われているステンレスタンクが遠くに見えました。ビール釜は銅製だけのイメージでしたが、最新設備はステンレスなんですね。

 

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続いて実際に稼働している製品化のラインを見学します。休日は本来工場はお休みなのですが、この日は世間が大型連休なだけでカレンダー上では平日であったため運良く稼働中の様子を見ることができました。

写真は飲食店向けの樽生充填ロボットで、他にも缶製品、瓶製品もひと通り見学しました。20年くらい昔に広島の麒麟麦酒工場(現在は存在しない)を見学をした頃の様子と大きな変化はなく、やはり当時には既に完成されていた技術なのだと感じます。

いやしかし、大量の物品が滑らかに動いていく様はやっぱりワクワクしますね~。一分間に330ml缶二千本作れるので、60分回すと12万本。一晩で12パイントを5810人でやって、ようやく一時間分の生産量とは気が遠くなります。

 

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最後にお楽しみの酵母の講義会。
内容は本当にビールを全く知らない人向けの解説を、パワポと流しながらのプレゼン。一度でもビールを志したことのある人なら知っている内容かn。
興味深かったのは、上面発酵酵母と下面発酵酵母をそれぞれ数日だけ醸した麦汁を手にとって、酵母の違いによる変化を比べさせてもらえたことです。味は両方共ビールの出来損ないのうまくもなんともない汁ですが、香りは全く違う。製品化されたものを飲み比べて違うと言われればそりゃ違うだろうよと素人感覚で思ってしまうだけのところを、この段階の状態で比較できると凄く記憶に残りますね。

 

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一番搾り麦芽。工場敷地内に入ってから常に香っている甘い匂いの正体がまさしくコレでした。

 

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最後にできたての一番搾りをいただきます。
当然ですが、輸送等の劣化が一切無い最高の状態のビールはやはり美味いということです。3杯まで飲ませてもらえるので、当然一番搾り全プッシュ。うめえうめえ!

 

一時間半程の少し駆け足気味の見学ツアーでしたが、スタッフの人達はみんな気さくで、講義に来てくれた方ともビールを飲みながら話を聞ける機会もあり大変充実した内容でした。